学府案内
introduction

環境情報の概要

1. 環境情報の全体概要

本大学院は、社会的ニーズ・研究教育分野の変化に対応できる研究と教育を効果的に実施するために、「研究院」、「学府」 の2つの組織から構成されています。

  • 研究院:教員が所属する組織です。研究分野別に研究部門を設け,有機的な研究活動を実践しています。
  • 学 府:大学院生が所属する組織です。専攻別に体系的教育を実施し、講義・演習等は、研究院の教員が担当します。

2. 環境情報学府の教育

(1) 教育の理念・目的

21世紀において、世界全体が直面しており、その対応が求められている課題は、持続的に発展する安全で快適な社会の実現、すなわち「安心・安全な持続可能社会の創生」であるとされています。環境に対する捉え方においては、数多くの分野の関わりが重要であり、分野の枠組みを越えた俯瞰的な知識の重要性が増しています。

上記に関わる社会的課題を解決するために、環境情報学府では「環境」と「情報」を基軸に、安心・安全な持続可能社会の創生を目指して、学際的な文理融合・異分野融合の教育研究を行います。その基軸の1つである「環境」を次の3つの側面が不可分に重なりあったものと捉え、それぞれに対応する専攻を置いています。

  • 人工環境 ヒトとモノが作る環境
  • 自然環境 自然が提供する環境
  • 情報環境 情報が作り上げる環境

もう1つの基軸である「情報」については、狭義の情報科学や情報工学分野にとどまらず、広く情報学の立場から本学府の全分野を貫くものと考えます。

環境情報学府では、前述の3つの環境の相互作用が生み出す情報に基づき、理系・文系の枠を越えて、新たな社会的価値を創生し、様々な分野で、安心・安全な持続可能社会の構築に貢献できる人材を養成します。さらに、個々の専門分野に特化した知識や技能を備えつつも、分野を越えたコミュニケーションの行える力量をもった人材の育成を実現します。

博士課程前期においては、持続可能な社会および自然環境、先端的な情報学に関する文理融合教育を実践し、リスク共生学の研究成果に基づいた知識や技術をイノベーションにつなげて社会で活躍できる高度専門職業人を育成します。博士課程後期においては、更に高度な専門教育および分野横断的かつ文理融合教育と、自らの研究活動を通して、環境系・情報系・人文社会系に広く関わる課題を発見および解決し、理系・文系の枠を越えた新たな社会的価値を創生することで、安心・安全な持続可能社会の構築に貢献するとともに、その分野を牽引できるリーダー的な人材を育成します。

(2) 教育面の特徴

1. 複数指導制

学位論文の作成指導は所属する専攻の責任指導教員を中心として,前期課程においては指導教員グループ,また,後期課程においては各院生に対して指導委員会が設置され,複数指導制に基づく周到で幅広い指導がなされ,研究者・高度専門実務家として自立するに相応しい学識と研究能力を学び取ることができます。

2. 学生への経済支援、教育支援体制

学生が経済的理由等によって学業に専念できないことがないように、また、学生の研究活動が活発に行われるように、さまざまな形での経済的支援、教育・研究支援の制度が取られています。(こちらを参照)

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